CHIKARA EXHIBITION

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EXHIBITION (ANIMATION, DRAWING AND SCULPTURE)

UPCOMING EXHIBITION

松本力+VOQ Live Screening and Performance 3days
in はまぐちさくらこ個展「はだかちゃん」
会期:2012年6月8日(金), 9日(土), 10日(日)
時間:19:00〜21:00
会場:island MEDIUM
〒101-0021東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 211
tel.:03-5812-4945
E-mail:info@islandjapan.com
URL:http://islandjapan.com/action/120601_sakurako.html
※6/8は、はまぐちさくらこさんもいます!

書肆サイコロ (高円寺) ⇆ artdish (神楽坂) 横断プロジェクト
左様なら (仮)
会期:2012年9月前半
会場:
書肆サイコロ
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北4-31-16
tel:080-4321-3156, fax:03-3330-3911
open:ギャラリー展示使用時 13:00〜20:00
定休日:月曜日
※ギャラリー展示不使用時は、不定休です。
行き方:JR高円寺駅より徒歩9分/中野駅北口→バス阿佐ヶ谷駅行【阿45】「大和町3丁目」下車徒歩3分/阿佐ヶ谷駅北口→バス中野駅行【阿45】「大和町3丁目」下車徒歩3分
URL:http://www.frimun.info/saicoro/
Twitter:http://twitter.com/#!/syoshi_saicoro

artdish
〒162-0805 新宿区矢来町107番地
tel:03-3269-7289, fax:03-3269-7288
open:12:00~22:00
定休日:月曜
行き方:地下鉄東西線「神楽坂駅」1番出口より徒歩1分/地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」A3出口より徒歩5分/JR「飯田橋駅」西口より徒歩10分
URL:http://www.artdish.co.jp/

都筑アートプロジェクト2012
ニュータウン ART トリップ -線路の下から旅に出る-
会期:2012年10月7日(日)~2012年10月28日(日)
会場:港北ニュータウン、センター北駅グリーンライン高架下
共催:都筑区役所
後援:横浜市交通局、横浜市市民局、三九堂、タウンニュース
協賛:ノースポートモール、あいたい、モザイクモール港北、ハウスクウェア横浜
協力:横浜市歴史博物館、都筑民家園
参加作家:阿部剛士、今井紀彰、岡典明、金井聰和、タムラタクミ、土志田ミツオ、永岡大輔、松本力、VOQ、山本麻世ほか(敬称略)

アートワークショップ:永岡大輔の朗読会 (仮)
会期:未定
会場:港北ニュータウン、センター北駅ノースポート

アートワークショップ:秘密基地をつくろう! (仮)
ライブパフォーマンス:松本力+VOQ、永岡大輔の朗読パフォーマンス (仮)
会期:2012年10月28日(日)
会場:大塚歳勝土遺跡

黄金町バザール2012
会期:2012年10月19日(金)~12月16日(日)
会場:黄金町エリアマネジメントセンターほか
URL:http://www.koganecho.net/

都現美セレクション グループ展公募 第1回
未知のまなざし
会期:2012年11月26日(月)〜12月2日(日) 予定
会場:東京都美術館 ギャラリーA
参加作家:赤坂有芽、永岡大輔、松本力

PAST EXHIBITION

映像芸術祭 MOVING 2012
期:2012年4月20日(金)〜5月13日(日)
会場:京都芸術センター、京都シネマ、CLUB METRO、Division、Social Kitchen、第五長谷ビル、ホテルモントレ京都4階411号室(ART KYOTO内)ほか
主催:MOVING実行委員会 
共同企画:&ART(株式会社フィールド)
共催:京都芸術センター 
後援:京都市
協賛:株式会社フィールド、株式会社資生堂
助成:公益財団法人 花王芸術・科学財団 (2012年3月1日現在)
URL:http://www.moving-kyoto.jp/, http://www.andart.jp/feature/120120/
お問合せ:info@moving-kyoto.jp
参加作家:Antenna、石田尚志、伊瀬聖子、Otograph、かなもりゆうこ、小山泰介PsysEx※、シグナレス※、田村友一郎、辻直之、土屋貴史、トーチカ、林勇気、平川祐樹、松本力、水野勝規、宮永亮、村川拓也、Merzbow※ 、八木良太、山口崇司 
※オープニング・ライブイベントへミュージシャンとして参加。

MOVING 2012は京都で開催される映像芸術祭です。京都市内約7会場で、映像の展覧会や上映会などのイベントを行います。京都芸術センターでは会期を前後半に分け、ギャラリー北・南にそれぞれ1名ずつ展示します。各会期にテーマを設けて、多様な映像表現のあり方をよりわかりやすく提示します。
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MOVING Exhibition
Exhibition 1 松本力
会期:2012年4月20日(金)〜4月30日(月・祝)
時間:10:00〜20:00
会場:京都芸術センターギャラリー北
入場料:無料 ※会期中無休

467.jpgR0051496.JPGR0051500.JPGR0051504.JPGR0051505.JPGR0051498.JPGR0051507.JPGR0051506.JPG

Exhibition 2 トーチカ
会期:2012年4月20日(金)〜4月30日(月・祝)
時間:10:00〜20:00
会場:京都芸術センター ギャラリー南
入場料:無料 ※会期中無休

Exhibition 3 小山泰介
会期:2012年5月3日(木・祝)〜2012年5月13日(日)
会場:京都芸術センター ギャラリー北
入場料:無料 ※2012年5月1日〜5月2日は展示替えの為、休廊します

Exhibition 4 平川祐樹
会期:2012年5月3日(木・祝)〜2012年5月13日(日)
会場:京都芸術センター ギャラリー南
入場料:無料 ※2012年5月1日〜5月2日は展示替えの為、休廊します。

Exhibition 5 かなもりゆうこ
会期:2012年4月20日(金)~5月13日(日)
時間:11:00〜20:00
会場:第五長谷ビルB1店舗跡スペース
入場料:無料 ※毎週月火休み

Exhibition 6 水野勝規
会期:2012年4月20日(金)~5月13日(日)
時間: 13:00〜20:00 ※日祝は18:00まで、ただし「ART KYOTO 2012」期間中 (4/27~29)は20:00まで
会場:Division
入場料:無料
※毎週月火休み

Exhibition 7 林勇気
会期:2012年4月20日(金)~5月13日(日)
時間: 13:00〜21:00
会場:Social Kitchen
入場料:無料 ※毎週月火休み

ギャラリーツアー
トーチカ、松本力、かなもりゆうこ:2012年4月21日(土)
集合時間:15:00〜
集合場所:京都芸術センター ギャラリー南

林勇気、水野勝規、平川祐樹、小山泰介:5月3日(木・祝)
集合時間:14:00〜
集合場所:Social Kitchen
※アーティスト参加のギャラリー・ツアーを行います。予約不要です。参加作家は変更になる可能性があります。

アーティストトーク
松本力、トーチカ:2012年4月21(土)
小山泰介、平川祐樹:2012年5月3日(木・祝)
※映像芸術祭全体のギャラリーツアーの一部として行います。

MOVING Exhibition は京都芸術センター、第五長谷ビル B1 店舗跡スペース、Division、Social Kitchen を会場とし、7 組の映像作家の個展を開催する展示プログラムです。
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MOVING Theatre
会期:2012年5月3日(木)〜5月5日(土)
会場:京都シネマ Cinema1
料金:1,500円 (当日・前売同額)
京都シネマ Cinema1
参加作家 (ショート/約70分):Antenna、石田尚志、伊瀬聖子、田村友一郎、辻直之、土屋貴史、トーチカ、平川祐樹、八木良太
参加作家 (ドキュメンタリー/約60分):村川拓也

MOVING Theatre は京都シネマで行う上映プログラムです。「ショート・プログラム」「ドキュメンタリー・プログラム」
の2つに分かれており、プログラム間に上映作家による 1 時間程度のトークを実施します。
ドキュメンタリー・プログラムでは、ドキュメンタリー 作家の村川拓也による宮城県本吉郡南三陸町を舞台とした映画「沖へ」の初上映を行います。
※両プログラム全日程同内容です。

上映スケジュール
5月3日(木)
18:30〜19:40 ショートプログラム
19:40〜20:40 アーティストトーク (平川祐樹、田村友一郎、八木良太)
20:50〜21:50 ドキュメンタリープログラム

5月4日(金)
18:30〜19:30 ドキュメンタリープログラム
19:30〜20:30 アーティストトーク (村川拓也)
20:40〜21:50 ショートプログラム

5月5日(土)
18:30〜19:40 ショートプログラム
19:40〜20:40 アーティストトーク (トーチカ、Antenna)
20:50〜21:50 ドキュメンタリープログラム
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MOVING Live
会期:2012年4月22日(日)
時間:18:30 open / 19:00 start
出演:Otograph、宮永亮×PsysEx※、土屋貴史×シグナレス※、山口崇司×Merzbow※
※ミュージシャンとして参加。
会場:METRO ※当日会場内は終日禁煙となります(喫煙エリア有)。
料金:前売 2,500円 (ドリンク代別途)/当日 2,800円 (ドリンク代別途)

MOVING Liveは映像作家とミュージシャンによるライブ・パフォーマンス・プログラムです。様々な技法/ジャンルのサウンドと映像がライブで重なり合います。
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MOVING Talk
会期:2012年5月13日(日)
時間:17:00 open / 17:30 start
会場:京都芸術センター ミーティングルーム2
料金:一般 1,000円/学生 800 円 (当日・前売同額) ※学生料金でご入場の際は学生証をご提示ください。
定員:50名
司会進行:中本真生 (MOVINGディレクター/&ART編集長/株式会社フィールド/美術作家)

第1部「The media named Kyupi Kyupi - キュピキュピの活動について」
ゲスト:石橋義正 (キュピキュピ、映画監督)、江村耕市 (キュピキュピ、ビジュアルアーティスト)

第2部「Art of moving Image in current - 映像アートシーンの現在」
ゲスト:澤隆志 (キュレーター、映像作家)、長谷川仁美 (ミアカビデオアーカイブ代表、キュレーター)
img01.jpg(写真左から) 石橋義正、江村耕市、澤隆志[photo by OMOTE Nobutada]、長谷川仁美

MOVING Talkは映像をテーマにしたトーク・イベントです。
第1 部のゲストは映像&パフォーマンスユニット キュピキュピのメンバー。映像を軸に、オリジナリティーの高い作品を制作し続けてきたキュピキュピのお二人に「自分たちで一から作品を制作し、どこにもカテゴライズされずに売り方自体も考える」という独自の活動スタンスなどについて伺います。
第2部では、2001~10年までイメージフォーラム・フェスティバルのプログラムディレクターをつとめた澤隆志さんと、香港から映像の保存と活用を専門とする非営利団体ミアカビデオアーカイブの長谷川仁美さんをお招きします。“フェスティバルを中心とした、ショートフィルムや実験映像のシーン”と、“展覧会やビエンナーレで見られる映像作品のシーン”という、二つの映像アートシーンについてお話しいただきます。
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MOVING 2012 DVD
収録作品:Antenna、伊瀬聖子、かなもりゆうこ、田村友一郎、土屋貴史、トーチカ、林勇気、松本力、水野勝規、宮永亮
収録時間:約90分
価格:3,990円
デザイン:クリティカルデザインラボ
販売場所:ホテルモントレ京都4階411号室(ART KYOTO 2012 MOVINGブース内)、各プログラムの会場など
※ART KYOTO 2012 MOVINGブース内で、MOVING Theatreチケットとのセット販売を行う予定です。

MOVING 2012参加作家の中から10組の映像作品を収録した、オリジナルオムニバスDVDを300枚限定(エディション付)で販売します。
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関連企画
ART KYOTO 2012
会期:2012年4月27日(金)~4月29日(日)
会場:国立京都国際会館、ホテルモントレ京都
入場料:両会場入場可能な3日間通し券 1,500円
URL:http://www.artkyoto.jp/
お問合せ:info@artkyoto.jp
主催:ART KYOTO 2012実行委員会

「アートフェア京都」から発展した今年初開催の国際的アートフェア。MOVINGはホテルモントレ京都会場にブースを出展予定。

GTSVL Presents POST
会期:2012年4月29日(日)
会場:UrBANGUILD
出演:空間現代、SJQ、GTSVL、kezzardrix、YPY+田窪直樹 (Pulp Pictures) 他
チケット:前売 1,800円 (+1ドリンク)/当日 2,300円 (+1ドリンク)
URL:http://gtsvl.com
お問合せ:ymsksng@gmail.com (山崎)
主催:GTSVL

音楽を中心に様々なジャンルで活動するアーティストを招いて開催するイベント「POST」。今回は全アクト、映像と音楽のコラボレーションを行います。

my name is nobody.jpg
FFLLAATT ex01
ななしのたいよう, Unknown the Sun
My Name Is Nobody / swanna
Date: March 1〜March 31, 2012
Venue: http://ffllaatt.com/
(Exihibition on the web.)

My Name Is Nobody
存在の非局所性、そのデュアルな側面について言及する、手描きのアニメーション。
宇宙の秘密、地球環境、世界情勢、社会問題、自分の人間性について思惟にふける日々に、これらが反映される私の想像を通した、絵による映像の近似値はどのぐらいになるのか。
太陽が気になる。この支配的に充満している宙(そら)のまにまに漂う星のような、あるいは人体における頭部のような、そういう存在の空間の位置、輝きを放つ特異点は、移動に関知せずに固定されるとしたら。この遠大な空をわたって相対的な視点の交換がなされ、デュアルな(二元的というより、一元論の多元的側面を知るという意味での)存在への知覚を持つ。事象の地平線が他者のそれと交わらない、双方が重なってみえるということが、いつか、わかるのかどうか。そのことを知っていても、説明できない、活用できないのかどうか。そういう自己の存在の名前さえ知らないのかどうか。
私たちはお互いに相手の知らない側面を持っていて、そういう知らないものをめいめいに持ち寄っていることを知っていたら。たとえ相手に届かなくても、もう、いわなくてもいいことがあるのではないか。 松本力
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My Name Is Nobody
The animation of the hand drawing mentioning the dual side of existence that is nonlocality.
In my days I was meditating about a secret of the universe, a global environment, the world situation, a social problem and my human nature, what is much an approximation of my work through my imagination that these were reflected?
The sun weights on my mind. The stars that drift at the mercy of the universe whose is filled to be subject to oneself or the human head. Does such a location of existence in the space, shining singularity fix no concern with moving? We exchange relatively viewpoint across the great universe, and have the perception to dual existence that is not the duality but real knowing about the pluralistic side of the monistic. Event horizon doesn't intersect each other, it seems both sides overlap each other, When do we understand it? Even if we know it, do we explain or use? Don't we know even the name of the existence of such a our own self?
We have the unknown side of others each other and know that each bring such unknown. Even if we don't reach others, we may not need to already say so.
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swanna

知らない言葉で 話したいよ たいよう     I want to speak and talk with the language that I don't know, don't know.

暗闇に光が まぶしそうだね そうだね     The light is so bright in the darkness, I guess.

昨日も明日も さよなら言わないでいい     No need to say goodbye yesterday and tomorrow.

途中で黙ったり 遠ざかったり 集まったり   We stop talking, keep away, meet again, on the way.

邪悪な何かに 捕まらないように ないように  I do wish we were not caught by something evil, evil.

大事なことだけ 忘れてしまいそうになる    I nearly forget only important things.

I need                    I need

VOQ(ボック)

大森アート・ヴィレッジ プロジェクト
会期:2012年3月16日(金)〜20日(火・祝)
会場:大田文化の森、大田区大森周辺
http://www.oomori-oavp.net/

入る旅人 出る旅人 Vol.2 ろばの空間
withorwithoutyou.jpgWith or Without You / night night

期:2012年2月23日(木)〜3月20日(火・祝)
時間:12:00 pm.〜21:00 pm.
会場:東京くりから堂
〒143-0023 東京都大田区山王2-37-2 tel: 03-3776-8835
※月〜水はお休みです。
※3月20日(火・祝)はOPENです。
※古書店のため都合により不定期にお店を閉めることがあります。緊急的に閉める場合はブログくりから堂日記に前日夜までに翌日のスケジュールが掲載されます。ご参照下さい。
アクセス:JR京浜東北線大森駅北口改札駅ビルRaRa出口より徒歩10分/都営地下鉄浅草線馬込駅A1口より徒歩10分
http://www.kurikara.net/
参加作家:EKKO、清水悟、玉井健司、松本力
企画者:水田紗弥子
http://path-map.com/

オープニングパーティー
会期:2012年2月23日(木)
時間:19:00 pm.〜21:00 pm.
会場:東京くりから堂
http://www.path-map.com/wordpress/event/

公開インタビュー
清水悟:2012年2月25日(土)
EKKO:2012年3月8日(木)
玉井健司:2012年3月16日(金)
時間:19:00 pm.〜20:00 pm.
会場:東京くりから堂

入る旅人 出る旅人 Voyager in Voyager out
40年前にル・クレジオがインディオ文明を発見した著書「悪魔払い」で以下のように述べている。

 「わたしたちは出発したいと思う。しかしどこへか。すべての道は互いに似ていて、すべては自己自身の回帰にすぎない。それならほかの旅を探さなければならない。時間と空間がなんだろう。」

ル・クレジオはメキシコへ旅をしたことで、未来に発見しようとしていたものが過去に存在していることに気づき、海についての自分自身の体験へと続ける。人々は海について考えても、なにを意味するかわからないのだが、海のほうでは知っているという人間存在と想像の根源について迫っていく。私たちが海を表そうとしても貝を並べるくらいしかできず、永遠に翻訳されない言葉を前に人間の体験が宇宙の体験の中に含まれていることに気づく。ここがル・クレジオの自動筆記にも似た、すばらしい小説が織りなされている原点だと知り、その柔軟性に思いを馳せる。

さて、それから40年という長くもあり短くもある月日を経て、どこの地も同質で、個性もない「都市」は、私たちの故郷になり得ないということを体感している。帰る場所がない私たちは旅に出ることができなくなってしまった。あるいは、帰るべき場所は昨日と大きく変わったとしても、その場所に住み続けるという現実が突きつけられた。この毎日を思うと、むしろいつも「ノマド」なのかもしれないのだった。

旅が終わった先にある場所にいるのではなく、旅の途中かもしれない。台風が近づき、あるいは地面が動いてやっと「ここ」が海の向こうと違う場所だと気づく。そこに気づいた瞬間、移動もできなくなった永遠の「ノマド」というわけである。現に私は30年間、東京という同じ場所に住んでいるが、どこに「所属」しているのかといった共同体意識も希薄である。机の前に座りつつ、インターネットで世界中を旅しながら、なぜ私は世界とつながるのか、どこに世界があるのか把握できなくなってくる。そして何人かの知り合いのアーティストの作品や彼らのつくった作品と時空間を思い出す。

1年をかけてなのか10年かかるのかはわからないのだが、いくつかの意識から出発し「場所」や「移動」あるいは「旅」についてのいくつかの試みを通じて、連続した展覧会を企画することにした。キーワードは「移動」「旅」「ポストツーリズム」「旅人」「ノマド」「歩く」「散歩」「定住」「location(居場所)」「dislocation(居場所の喪失)」など。これからもキーワードは永遠に増え続けるだろう。あるいはそれが統合し、一つになるのかもしれない。

展覧会のタイトルである「入る旅人、出る旅人」は小説家、マリーズ・コンデのエッセイのタイトルである。コンデはハリケーンがカリブ海の土地に降り立ち、勢力を増しながら別の場所に上陸するハリケーンをニュースで見て、奇妙な歴史的偶然に気づきながら拡散する新しい地図を直感的に手に入れている。マリーズ・コンデの中のカリブ海は地図上の島々から離れて北米大陸まで続く新しい地図上にある。私たちは把握できない世界を、新しい普遍的な地図によって出現させることができる。そんな普遍的な地図のような時空間を、美術の作り手たちと対話を重ねて一緒につくりたい。

水田紗弥子

ろばの道、ろばの空間
ろばはぶらぶら歩く。気が散って立ち止まったり、大きな石をよけたり、坂を避けたり、影を探して歩いたりしてあちこちぶらつきまわって、そしてろばの道ができる。ルールや計算や秩序に基づく理論ではなく、その動物的な気まぐれが街をかたちづくっていく。

ル・コルビュジエは『ユルバニスム』のなかで、ろばの道=曲線の道ではなく、人間の道=直線の道を健康で高貴と讃えた。驚異は正確さのなかに、永続性は完全さのなかにあり、完全な部分である細胞から全体が組織される。そうやって近代の都市ができていく。

しかしそれでもなおわたしたちは、道草を食って、無秩序な遊歩を続け、出会った人や物と対話し、影を追っている。気が向いたら「さあ出かけよう」と思い立ち、行く先々で詩を読んで、適当な場所で眠って、家に帰る、かもしれない。直感を信じて大胆になることがある。それは無意味で無目的なろばの散歩だ。「ろばの道」を遊歩し続ける覚悟が、ときに思いがけない回路につながっていく。歩み続ける、自分のいる場所の距離と均衡をとりながらバランスを崩す、場所を認識しながら場所を喪失し続ける。

「曲線の街路はろばの道、直線の街路は人間の道である。
曲線の街路は、よい楽しみ、無関心、急速、弛緩、動物性の結果である。
直線は反作用、作用、行動、自由支配の結果である、それは健康で高貴だ。」

p.23 ル・コルビュジエ『ユルバニスム』樋口清役、鹿島出版界、1967

Voyager in Voyager out
入る旅人 出る旅人 Vol.1 ろばの道
in_out_image_72-1.pdfdear_parrot_or_stroller.jpgStroller / no-w-here

期:2012年2月17日(金)〜3月10日(土) 12:00 pm.〜20:00 pm.
会場:DOROTHY VACANCE(ドロシー バカンス)
〒134-0024 東京都大田区中央3-2-16 tel: 03-6429-8692 ※火〜木はお休みです。
※都合により不定期にお店を閉めることがあります。詳細はTWITTERでご確認下さい。
アクセス:JR京浜東北線『大森』駅 西口 池上通り沿い バス停1、2、3番 3つ目下車『大田文化の森』徒歩2分/東急池上線『池上』駅 大森方面行きバス『入新井 第四小学校』 徒歩1分
http://dorothyvacance.blogspot.com/@dorothy_vacance
http://www.web-across.com/todays/cnsa9a000007p5rc.html
企画者:水田紗弥子
http://path-map.com/

公開インタビュー
松本力:2012年2月19日(日)
時間:19:00 pm.〜20:00 pm.
会場:DOROTHY VACANCE(ドロシー バカンス)

pegasus.jpg
FFLLAATT ex01
ななしのたいよう, Unknown the Sun
halo / grow glow
Date: February 1, 2012〜February 29, 2012
Venue: http://ffllaatt.com/
(Exihibition on the web.)

halo
家は帽子屋だ。いつかテレビ番組で宇宙全体の姿だという映像をみていた時、横に居る何かの視線を感じた。そこには逆さまになって少しひしゃげた黒い帽子が在って、そのかたちがオットセイにみえた。昔、トイレにオットセイのシールが一枚あって、それが好きで、じっと瞳を凝らしていたことをふと思い出した。私には彼が黒い帽子として再び会いに来てくれたようにおもえた。何か知っているものがここに在った。
そしてあの日、何十年前に誰かによって黒い帽子箱の塗膜が剥がれた白い跡に気がついた。それは頭の大きなペガサスのようにみえた。彼または彼女は瑞兆の使者のようにおもえた。彼らは既に来ていて、すぐ近くにいつも居たのだった。たとえ天災や事故があったとしても、忘れ得ぬのは過去や未来の時空を流れわたる何者かの意志だ。
或る日、雨の動物園でハシビロコウに会った。傍に在った天馬の形。かの美しい国の友人からのメールにあったインドネシアの「こんにちは」の表記。いつも気になって空を見上げる1億5千万km離れて輝く恒星からの恩恵と猛威。ぼくにはシャーマニスティックな共時性の暗喩が、人間にとっての考えや祈り、想像の本質的な実際的な側面でもある。
作品は自分でつくるものだけど、受け取りたいのはそういうものだ。 松本力

My mother is milliner. Someday when I watch the model of the universe on TV program, I felt someone's eyes side by side with me. There is a black hat that fall upside down. Its shape seems a fur seal. I just remembered there was a seal of a fur seal in the toilet of old and like it and fixed my eyes on it. Now, I think that come back to meet me again as a black hat. Something I know existed here.
And, on that day I perceived a white trace that the coating was peeling off a black hatbox by someone dozens of years ago. Its shape seems a Pegasus of big head. I think him or her to be lucky messenger. They had already come, and were all the time in close proximity. Even if there are a natural disaster and an big accident, the what of someone that flow through time and space in the past or future is unforgettable.
One day I encountered Whale-headed Stork at a rainy zoo. A trace shaped like a Pegasus in close proximity. The word, "halo" that mean "hello" in Indonesia of mail from my friend in beautiful country. The blessings or violence of the shining star of day that 150,000,000km left when I always look up at the sky with concern. I take a sign as a metaphor for shamanistic synchronicity, but it is in substance with the active side of thinking, grace and imagination for human being.
Though an art work is something to draw by oneself, it is such a thing that want to receive. Chikara Matsumoto
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grow glow

きのう世界ははじめて知った  This world got to know it for the first time.
夢のように忘れていった    You may forget them like a dream night.
ことばかりが奏でるような   I know harmony be kept by them.
物語の途中みたいな      May be in the middle of a tale.

やがて光に満たされるまで   Until our world is fulfilled by light.
君と僕はここにいてもいい   You and I may be may be here.
君のための明日があって    Tomorrow comes for you.
虹の中を歩いて行く      You walk into a rainbow.

いま僕らが交わす言葉     The words we are talking and hearing now,
産まれる前に知ってたこと   are what we knew before being born.
grow glow           Grow glow, I hope to remember.
思い出せるように

やがて光に満たされるまで   Until our world is fulfilled by light.
君と僕はここにいてもいい   You and I may be here.
君のための明日があって    Tomorrow is come for you.
虹の中を歩いて行く      We walk and go into a rainbow.

VOQ(ボック)        VOQ (musician)

「TERATOTERA祭り:映像-->
会期:2011年10月22日(土)〜11月4日(金) 21:00〜
会場:吉祥寺バウスシアター
参加作家:泉太郎、小泉明郎、大木裕之、田中功起、Chim↑Pom、山本高之、松本力、鷺山啓輔、山本篤、柴田祐輔、COBRA+千葉正也、小鷹拓郎、地主麻衣子、小沢裕子、鈴木光、高田冬彦 (敬称略)
映画館にて17名の現代美術作家の映像作品をオムニバス形式でA・B・Cプログラムに分け、各日1プログラム上映。初日はトークショーも開催。

TERATOTERA祭り
『TERATOTERA祭り』は、東日本大震災後のアートプロジェクトのあり方を探るべく、「震災復興」「東京をアートで元気に」という二つのスローガンのもと、 10月20日~30日をメイン会期として、JR吉祥寺駅周辺地域を舞台に開催する大規模展覧会です。映画館や商店街、百貨店の屋上など、日常生活で見慣れた街の風景が、アートの彩色によってこれまで見たことのない表情へと塗り替えられます。会期中は義援金を広く募ることをはじめとして、アート、映像、音楽、ダンスといった多様な表現を展開することで地域に活力を与えると共に、被災地へ向けアートに秘められた力やメッセージを強く発信していきます。2011年秋、東京の西の街中で繰り広げられる表現の祭典、ぜひお気軽に足をお運びください。

post
2011年の「TERATOTERA祭り」のメインテーマは "post"。 postとは"~以降の"、"~の次の"といった意味を持つ接頭辞。その語意通り、"3.11=東日本大震災"以降のアートや表現のあり方を探るべく打ち立てました。あの震災以降、永遠に続くと信じていた私たちの日常は、いつ終わるとも知れない非日常へと突如としてその姿を変えてしまいました。「3.11以降の世界」を生きるアーティストにとっても、それは例外ではありません。彼らはこの現実にどのように対峙しているのでしょうか。これまでと真逆の作品を発表する者もいれば、以前と変わらぬ表現を続ける者もいるでしょう。 見え方はそれぞれ異なるにせよ、あの日以降、全てのアーティストは、制作すること、表現することの意味を、自分自身に終わることなく問いつづけているのです。
post―それは、アーティストそして我々が生きるこの現実の世界にほかなりません。3.11以降の世界で、アーティストは何を見て、どんなメッセージを発信できるのか。 そして私たちはそこから何を感じとることができるのか。 全ては、"その次=post"へ進むために。

TERATOTERA祭り 総合ディレクター/小川希

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Photo by Chikara Matsumoto
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Photo by Kanai Toshikazu

真昼の王 BURNT RED, King of the Midday Sky - Burnt Red, 2011
都筑アートプロジェクト2011, TSUZUKI Art Project 2011-->
Date: October 17th (Mon), 2011〜November 4th (Fri), 2011
Venue: 大塚・歳勝土遺跡公園、横浜市歴史博物館、都筑民家園
Artist: 浅見和司、阿部剛士、岡 典明、小笠原 森、小野崎 映、金井聰和、鬼頭明稚、松本 力、山本千尋 (敬称略)

「真昼の王」は鳥類の王として空を統べる鳳凰のことを指しています。弥生時代の遺跡に再現された竪穴式住居をねぐらとして、切り株型絵巻物マシーンとテレビモニター、机などを設置して滞在制作に近いことをしました。ダンボール製のビビッドなオレンジ色の鳳凰は着れるようになっていて、竪穴を出て遺跡公園を歩いたり、翼をひろげて走り回りました民家園では、昔の農具である唐箕(とうみ)を模擬した唐箕型絵巻物マシーンと絵巻物を制作するワークショップを横浜市立中川中学校の美術部のみなさんと行いました。

記事に紹介されました。
Take Art Eazy! [ TAEZ! ] アートで横浜★地域力をつなぐ、伝える
地の力と、アートの力のコラボレーション 都筑アートプロジェクト2011~遺跡とアート~
http://takearteazy.wordpress.com/2011/10/30/tsuzuki-art-prj-2011/

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切り株型絵巻物マシーンと絵巻物『青森大空襲について』
NEXT - TWS10年!, NEXT - TWS 10 YEARS ! -->
Date: July 7th (Thu), 2011〜October 2nd (Sun), 2011
Venue: トーキョーワンダーサイト渋谷, Tokyo Wonder Site Shibuya
Organize: Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture, Tokyo Wonder Site
Artists: Featuring about 20 young artists as main guests, they will invite other artists as well in relays and make this project progress during the session.

映像作家/映像キュレーター・西川智也氏による映像作品上映会
「Tension vs. Meditation」
会期:2011年8月5日(金), August 5, 2011
会場:CineCycle, トロント, Toronto -->

Dahlia (Shiho KANO, 13.5 min., 2009, Japan)
Drained Time vol. 2 (Aliquot Light) (Kazuhiro GOSHIMA, 7 min., 2009, Japan)
Negai wo hiku (Drawing Wishes) (Aki NAKAZAWA, 5 min., 2006, Germany/Japan)
A Devotion (Yuta TAKEHIRO, 4.5 min., 2011, Japan)
Between Showers (Hirotoshi IWASAKI, 3 min., 2009, Japan)
Unconscious (Yusuke NAKAJIMA, 4 min., 2007, Japan)
How Can I Attack My Evil Heart? (Chikara MATSUMOTO, 6 min., 2010, Japan)
Varfix (Kotaro TANAKA, 8.5 min., 2010, Japan)

西川智也
http://www.tomonarinishikawa.com/

「松本力+秦雅則 in 青柳龍太=手書きアニメーション+写真=インスタレーション」
"Chikara Matsumoto + Masanori Hata in Ryota Aoyagi, Animation by drawing + Photograph = Installation" -->
会期:2011年4月29日〜7月4日, April 29, 2011 - June 4, 2011
時間:13:00〜20:00 (Thursday - Sunday)
会場:artdishより徒歩2分の別会場 (コンセプチュアルアーティスト、青柳龍太さんの骨董屋です。)
企画:artdish、青柳龍太

夜中に独りでひっそりと。誰かと繋がろうとする。誰かであってあなたではない。だって、僕はあなたをまだ知らないから。もしかしたら、それはいつまでも。
だから。誰かがそこに現れる。作り事という生々しさと、妄想というふてぶてしさを両手に。憧れと、恐れ。近づけないし、離れない。傷つけないし、傷つかない。
ここは、多分居心地がいい。ここは、きっと居心地がいい。夜中に独りでひっそりと。見えないものを見ようとする。(text:青柳龍太)
※以前、artdishで展示した「夜の虹」が、秦さんの写真がある同じ空間で、モニターで流されました。

映像作品上映会「MOVING」
"Screening of Video Art, MOVING" -->
会期:2011年5月20日〜22日, May 20, 2011 - May 22, 2011
会場:京都シネマ、ホテルモントレ京都 507号室 (200枚限定生産オリジナルオムニバスDVD販売)
企画:MOVING実行委員会、&ART -->
後援:株式会社フィールド

第3回恵比寿映像祭 デイドリーム ビリーバー!!
Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions vol.3 "Daydream Believer!!" -->
Date: February 18, 2011 - February 27, 2011
Venue: 東京都写真美術館

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乱反射スクリーン -Time Traveler × 5の時間論-, "Diffused Reflectional Screen -The Essay on Time by Time Traveler × 5-" -->
Date: February 10, 2011 - February 28, 2011
Photograph: Chikara Matsumoto, Shiho Kano
Venue: NADiff a/p/a/r/t

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あざみ野コンテンポラリー vol.1 イメージの手ざわり展, Azamino Contemporary vol.1 "TOUCH OF IMAGE" -->
Date: February 5, 2011 - February 20, 2011
Photograph: Ken Kato
Venue: 横浜市民ギャラリーあざみ野, YOKOHAMA CIVIC ART GALLERY AZAMINO, Azamino-minami, Yokohama

BAC! 2010: TIME / 11.0 Edition of Barcelona Art Contemporary Festival / Screening: JAPAN AUDIOVISUALS -->, -->
Date: November 4, 2010
Hours: 18:30 pm. ~ 19:10 pm. (40 min.)
Venue: CASA ASIA, Barcelona, Spain
FUNDACIÓ SUÑOL, CENTRE D'ART SANTA MONICA & H20
Curated by Macu Morán (Chief Curator) and Menene Gras (Exhibitions Director of Casa Asia)
E-mail: bac@videoartworld.com

JAPAN AUDIOVISUALS
- JSCO: Shinchika – Japan, 2007-2008, 6'00"
- 971 HORSES + 4 ZEBRAS: Yu Araki – Japan, 2007, 1'00"
- DUCK LAKE: Mayumi Kimura – Japan, 2008, 2'43"
- CONVERSATION WITH ANNE FRANK PART 2: Kanako Sasaki – Japan, 2008, 3'00"
- TOKYO: Kazuhito Sahara – Japan, 2007, 4'28"
- FLOW (AGAIN): Izumi Chiaraluce, Italy-Japan, 2010, 1'34"
- SUNDAY MORNING PROJECT: Jun'ichiro Ishii – Japan, 2010, 3'15"
- FRANTIC BEAUTY: Shige Moriya/LEIMAY & Nao Sakamoto/Chromasonus – Japan, 2010, 3'33"
- SPIRAL -THIRD MATTER-: Shige Moriya/LEIMAY & Nao Sakamoto/Chromasonus – Japan, 2010, 5'06"
- CANDLE: Shiho Kano – Japan, 2007, 6'50"
- WITH OR WITHOUT YOU: Chikara Matsumoto – Japan, 2008, 5'30"
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タイムトラベラー × 5, Time Traveler × 5 -->
Date: October 21 - November 3, 2010
Venue: 神南一丁目, JINNAN 1CHOUME DEPARTMENT STORE H.P.FRANCE, AOSANDO
Time: 12:00 pm. - 20:00 pm.
Curated by Chika Kato

「ダリア 」, Dahlia 2009年, 狩野 志歩 / Shiho Kano, 13min. 30sec.
「How can I attack my evil heart?」 2010年, 松本 力 / Chikara Matsumoto, 5min. 48sec.
「water flows」 2007年, ポーワング / Poh Wang, 6min. 38sec.
「私の痕跡」, Trace of Other 2010年, 永岡 大輔 / Daisuke Nagaoka, 6min. 14sec.
「Blindness」 2008年, カトウ チカ / Chika Kato, 2min.
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 映像を作る者は、一種のTime Travelerである。いったん出来上がった映像作品は、作家が意図する/しないところも含め、それ独自の時間と質を持ち、現在から自立し、存在を始めます。映像作品を通して、作家は時間を旅し、作品は時間を旅し、見る人もその旅を体験するのです。(カトウ チカ)
 今回の展示では、「時間」について明確な意識をもって制作していると思われる5人の映像作家が集まり、その「作品」と「語り」を上映しました。

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終わりを照らすもの 1, That Which Illuminates the End, vol.1
Drawings for animation, video animation, sculpture
Date: April 3 - May 8, 2010
Venue: Take Ninagawa, Tokyo, JAPAN -->
Copyright ©2010 Chikara Matsumoto, All rights reserved.

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「アリ型宇宙船(ホログラフィック宇宙航行の模型)」, Ant-shaped starship (A model of holographic cosmos drive)

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「存在はどこにあるか?(ホログラフィク宇宙論と宇宙船の恒星間航行の概念模型)」, Where is the existence? (A model of the holografic cosmos and the concept of interstellar travel in starships)

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「宇宙の箱 (蝶のような銀河の配列)」, Cosmic boxes (Alignment of the galaxy like a butterfly)

 この「終わりを照らすもの1」は、子供の頃の想像に端を発し、大学を出る頃にかけて構想を得た「映画」のようなものをつくるための映像作品の話の序盤です。今回から絵の映像表現としてのドローイングの密度を増すために、家にある様々な大きさの紙に描いていこうと思っています。このドローイングとその映像は、「終わりを照らすもの 」という長編アニメーション作品の冒頭部分に過ぎませんが、映画全体の尺の半分のところが、ゼロの時点となって、それ以前と以降を表す約80分の作品になる予定です。何千光年の彼方から、地球上の何かが「ゼロ」になるイベントを目撃するために私たちの銀河系太陽系へとやってきたアリのように見える謎の存在の恒星間宇宙船です。彼らが私たちと異なる宇宙の、次元の存在として、彼らには私たちの宇宙の星や生物などのこの空間が私たちと同じように観えるのかどうか、という考えがあります。このことによって、彼らがもしやってきたとしたら、なぜ彼らは来ることができたのかを知ることが、私たちの存在の関係性のほんとうの意味を知る、視点の交換になるのでないかと思ったからです。ドローイングには、画面中央から左右に向かって反る弧のような線や銀河が描かれていますが、これらの銀河集団は、宇宙の果てよりもはるか彼方に退いて全体を眺めてみた時に、なにもないようにみえるところと銀河が線になり膜に沿って並んでいるかのような空間の、それが大きな蝶が2匹、胸をあわせて仰け反り、その羽を広げているようなかたちになっているのではないかという想像により描かれています。これは、むかし見たテレビの科学番組で科学者が行ったコンピュータによるシュミレーション画像を見た時に感じたものです。ぼくにはそのように見えました。また「存在はどこにあるか?」は、ホログラフィック宇宙論を基に、本質的な存在のあり方は、その中心より宇宙が膜構造となっている空間に投影された、いわばスクリーンに映写されている映画のような意味での実在が私たちではないかという考えと、そうだとしたらその非局地的でデュアルな存在の関係性を利用して、異なる存在の宇宙船による恒星間航行を可能にするのではないかという考えを示した、絵の概念模型です。「宇宙の箱」は、二、三十年前から家の物や母の帽子の材料を整理するのに使ってきたみかん箱を、中を黒く塗って箱の片方の側面に無数の穴をあけて、電球などの光源に向かって反対側の持ち手の穴からのぞくと、星空のような光が見えるようにしたものです。その箱を開くと底に銀河の集団の絵が描いてあり、これらも撮影して映像に入れていっています。私たちのいのちとはちがうけれども、この星の上でありとあらゆる事物がその目的と秩序を保ってあるかたちに凝集しているのみると、この箱が保持していた空間もこの箱自体も、そういう意味での役割を「生きている」と感じたからです。おそらく映画がはじまって40分の「ゼロ」ポイントでは、既知の認識や事実の破壊ではない、より新しい知覚を人間が世界に対して少しは持てるのではないかということを想像しています。何らかの希望のようなものかもしれません。これから、絵を描き起こしながら掘りすすめていくことになるだろうと思います。絵とその映像という表現を通じてですが、自己の存在として、外側を見るだけではわからないことが、外側を見るように内側から内側を見ることができるような視点について考察していきます。この映画のようなものは、2年以内の完成を目標として、また幾度か展覧会を行いたいとおもっています、かなり無謀な試みかもしれませんが。完成後は、何かのイベントやスペースでの上映や、小学校での野外上映会というかたちなどで、いろいろな機会に発表できたらと願っています。

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「何もしないことをおそれて、何もしないわけではない」, I do "doing nothing". (detail)
映像としての絵巻物、7cm x 10m x 18巻, Roll drawings for animation
アート・イン・ザ・オフィス 2009, ART IN THE OFFICE 2009
Date: July, 2009 - June, 2010
Venue: マネックス本社内プレスルーム(東京丸の内), Monex Group, Inc. -->
Cooperation: 特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト], AIT stands for Arts Initiative Tokyo.
Copyright ©2009 Chikara Matsumoto, All rights reserved.

 マネックスグループ株式会社が主宰する「アート・イン・ザ・オフィス 2009」プログラムの同名コンペティションに応募して受賞しました。「アート・イン・ザ・オフィス」は、東京丸の内にあるマネックス本社内のプレスルームの円形の壁を、コンテンポラリー・アート作品の展示の場として提供されるものです。受賞作品(18段の絵巻物)は2009年7月から2010年6月まで展示されました。原則として一般には非公開

URL: http://www.a-i-t.net/ja/projects/2012/04/aio2012.php

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宇宙登山, Climbing Universe, 2009
激情心靈 Mind as Passion, Mind as Passion A video art exhibition featuring 17 new-generation artists from Taiwan and Japan
アニメーションのインスタレーション展示
Date: February, 2009
Venue: 台北市立美術館(台北市, 台湾), Taipei Fine Arts Museum, Taipei, Taiwan
Take Ninagawa
Copyright ©2009 Chikara Matsumoto, All rights reserved.

ChikaraKITA!!.pdf
さようならをいって、そしてそれからであう, Say Goodbye and then Meet You, 2008
インスタレーションとアニメーション、絵巻物マシーンの展示、ワークショップ
KITA!!: Japanese Artists Meet Indonesia
Date: April, 2008
Venue: スラサール・スナリヨ(バンドゥン, インドネシア), Selasar Sunaryo Art Space, Bandung, Jakarta, Indonesia
国際交流基金, The Japan Foundation
Copyright ©2008 Chikara Matsumoto, All rights reserved.

ChikaraTWSHongo.pdf
オワリ山の一日/Sitting in the Sunshine, Don't Know Where I Go., A Day of Owari-yama Mt./Sitting in the Sunshine, Don't Know Where I Go. 2002
アニメーションのインスタレーション上映と絵巻物マシーンシリーズの展示
TWS-Emerging 021 アニメーション工場と絵巻物マシーン3台, TWS-Emerging 021 Animation Factory and Three Handscroll Viewer
Date: August, 2002
Venue: トーキョーワンダーサイト本郷, Tokyo Wonder Site Hongo
Copyright ©2009 Chikara Matsumoto, All rights reserved.