CHIKARA ARTWORK

|ENTER|ENTER|ENTER|ENTER|ENTER|ENTER|ENTER|ENTER|
|ENTER|ENTER|ENTER|ENTER|ENTER|ENTER|ENTER|ENTER|
|ENTER|ENTER|ENTER|

ステートメント

 私は絵描きとして、映像(アニメーション)のためのドローイングを描いている。自分の過去や未来を行き来する、心の中の時間旅行が実質的に可能であると考えている。そのために必要なものを待って、イメージだけではなく、日常のなかにその兆しがあらわれているのを感じようとする。それを身体を通して考える、なぜなら子供の頃からそういう強い志向性を保持しているからだ。シャーマンみたいに全てを印象的に表現するような、ドローイングはライブパフォーマンスなのである。実際に絵を描くときの、手や身体は躍っているようにみえる。それは自分と他者の時間を幻のような現象だけでなく、哲学的な意味での本質的な実在を互いの心の中で交叉させたいがためである。ゆえにビデオを使ったアニメーションという方法を採択している。映像を観るということは、他者の心の中に幻というもう一つの存在を作り上げることだと信じている。イメージがどこからきて、どこへいくのか。人はそれぞれの時間を持っている。それぞれの時間と空間は同じもので、ある一定の幅を持った振動としてのループ構造をなしている。私は友人のエレクトロニカ・バンド、オルガノラウンジと作品を作るための打ち合わせをしない。音楽は、作品の中の他者として、必然的な要素である。自分の心の中に近い音を探すために、一つの映像のために彼らの楽曲から一つを選ぶ。作品を監督して、一人の人間のような、別存在として完成させる。そして我々の作品やライブパフォーマンスを他者につなげていこうとする。ある過去の時点から遠く離れれば離れるほど、周囲の眺めも含めた、違う存在の他者と自分が、一つの印象に融合していくのを感じる。本当は、存在とはたった一つのもの、ひとつの場所にあるのを示しているのかもしれない。あるいは、すでに一つであることを示していたのかもしれない。空間の中のそれぞれの存在は、どこかのなにかとデュアルな関係性がある。それが私にとっての時間である、いまのところ。

私の時間の概念図(現在におけるゆっくりとした存在の振動)
1. 「過去」→「現在」:逆向きの時間を正向きにたどる。
2. 「現在」←「未来」:正向き、逆向きの時間がかさなる。
3. 「過去」⇆「未来」=「環状の現在」:逆向きの時間を逆向きにたどる。
time loop2.jpg

アニメーション

2011年
「halo / grow glow」, MOVING, 京都シネマ, 烏丸四条, 京都
終わりを照らすもの 2」, 第3回恵比寿映像祭, 東京都写真美術館, 恵比寿
「山をわたる歌声 」, 手ざわりのイメージ展, 横浜市民ギャラリーあざみ野, あざみ野南, 横浜
「まなざし、または交叉、四面体」, 手ざわりのイメージ展, 横浜市民ギャラリーあざみ野, あざみ野南, 横浜
「山へ ver.2011」, 手ざわりのイメージ展, 横浜市民ギャラリーあざみ野, あざみ野南, 横浜
2010
「How can I attack my evil heart?」, Time Traveler × 5, 神南一丁目 DEPARTMENT STORE H.P.FRANCE, 渋谷
「ココロ見」, NHK教育放送
「終わりを照らすもの 1, Take Ninagawa, 東麻布
2009
三囲(みめぐり)アニメーション だれもしらない映画「何もしないことをおそれて、何もしないわけではない」, ART IN THE OFFICE 2009, 丸の内
cos mos boc, 本多裕史(オルガノラウンジ), ヨコハマ国際映像際CREAM
2008
「タイガーの日」, gallery cafe AMP, 高円寺
With or Without You, 森美術館メンバーシップ・プログラム MAMC ウェルカムパーティー, 六本木
Time Vogun, artdish, 神楽坂
「もえるとり」, KITA!! Japanese Artists Meets Indonesia, バンドゥン, インドネシア
Secret Landscape, オルガノラウンジ, 東京
2007
「あなたは何座ですか?」, よこはま動物園ズーラシア
「Blue Bird」, ミクニヤナイハラプロジェクト, 吉祥寺シアター
「夜の虹」, artdish, 神楽坂
HARPY'S SONG, H.P.FRANCE BIJOUX, 丸の内
「虎の目大冒険」, Yukiko Kawase Gallery, Paris, FRANCE
2006
「宇宙登山」, 世田谷ものづくり学校/IID, 池尻
2005
「へビーメタル」, Fuckin' Brilliant!! マジヤバい!, トーキョーワンダーサイト渋谷
「どこかの星のうえで」, takefloor, 恵比寿
「カビムービー」, 後藤康進(オルガノラウンジ), 東京
2003
「夜の町長、海へ行く」, あくつちひろ, HIGURE 17-15 CAS, 西日暮里
「ノラスコープ/ノラチカラ」, ラ・ガルリ・デ・ナカムラ, 早稲田
「カラスと車!!!, オルガノラウンジ, 東京
48のネオン」, 3回国際共同美術展シティービデオインスタレ-ション秋葉原TV3, コマンドN, 秋葉原電気街
2002
「カームウォーム」, オルガノラウンジ, 東京
「ファントマーマー」, オルガノラウンジ, 東京
2001年
「美と出会う」, NHK教育放送
「Follow Me」, 東京
「エレクトリックスノー」, オルガノラウンジ, 東京
「山へ」, 宮原玲, 小林幹也, Image Sight.2000 2nd/PART2 "Diverse Cinema Week", Pepper's Gallery, 銀座
2000
「オワリ山の一日/Sitting in the Sunshine, Don't Know Where I Go., フィリップモリスアートアワード 2000最終審査展, 恵比寿ホール
1996
「ペンギンと砕氷船」, UJINO and LOVE ARM

ストラクチャー
絵巻物マシーン シリーズ -->

私は絵巻物および映像の為の絵を、自己に流れている時間(=変化)の絵として描いているところがあるので、それをフレーム毎に撮影することで映像、アニメーションのように見せることになっていく。また、絵巻物を裸眼であるいはテレビ石やレンズ越しに像を結ぶものを通した映像として観るとき、それを見る人の内に(自分がまず1人目であるが)空間的な構造体を置けることを信じている。
 そして、その行為を顕現させ増幅する為に「絵巻物マシーン」シリーズを制作している。それらは展示のみならず、ライブパフォーマンスやワークショップなど、そういうことができる場や機会において、共に行為する目撃者という意味で、分身としての人格を備えた装置、自分にとっては一緒に連れ立っていく友だちのような存在になる。普段から手になじみの道具のような、そばにある家具のような「絵巻物マシーン」を、様々にかたちを変える身体性のあらわれのストラクチャーとして位置付けている。


「夜の王」, The King of the Night, 2002
Time: 5 min. 1 sec.
Video of Hand Scroll Viewer: Chikara Matsumoto
Copyright ©2001 Chikara Matsumoto, All rights reserved.


「果心茶」, Ka-Shin-Cha, 2004
Time: 4 min. 6 sec.
Video of Hand Scroll Viewer: Chikara Matsumoto
Copyright ©2001 Chikara Matsumoto, All rights reserved.

2011年
絵巻物マシーン No.53「唐箕(とうみ)型」, 都筑民家園
絵巻物マシーン No.52「ミニ絵巻物マシーン・レンズシート型」, 川崎市民ミュージアム, 等々力緑地, 川崎市
絵巻物マシーン No.51「切り株型」, トーキョーワンダーサイト渋谷, 大塚・歳勝土遺跡公園
2010年
絵巻物マシーン No.50「木製組立式プラスチックケース製テレビ石型ルーペ付」, コマンドA, 3331 Arts Chiyoda, 外神田
絵巻物マシーン No.49「木製宇宙船型HANAMIDO号」, 世田谷区立花見堂小学校, 多摩美術大学校友会出前アート大学実行委員会, 世田谷代田
絵巻物マシーン No.48「ダンボール箱製プラスチック大レンズ型」, 千代田区立九段生涯学習館, 九段下
絵巻物マシーン No.47「ダンボール箱製プラスチック大レンズ型」, 千代田区立九段生涯学習館, 九段下
絵巻物マシーン No.46「ダンボール箱製プラスチック大レンズ型」, 千代田区立九段生涯学習館, 九段下
2009年
絵巻物マシーン No.45「ポケットモンスター菓子箱製プラスチックレンズ型」, 大田区立馬込小学校
2008年
絵巻物マシーン No.44「木製X型アニメザキッド2号」, 東京都現代美術館
絵巻物マシーン No.43「木製X型アニメザキッド1号」, 東京都現代美術館
絵巻物マシーン No.42「ミニ絵巻物マシーン・お茶包み製テレビ石型」, スラサール・スナリヨ, 国際交流基金, インドネシア
絵巻物マシーン No.41「ミニ絵巻物マシーン・ピンクハート錠菓ケース製テレビ石型」, スラサール・スナリヨ, 国際交流基金, インドネシア
絵巻物マシーン No.40「ミニ絵巻物マシーン・マジックピンクイレイサーケース製テレビ石型」, スラサール・スナリヨ, 国際交流基金, インドネシア
絵巻物マシーン No.39「ミニ絵巻物マシーン・ミニカー製テレビ石型ルーペ付」, スラサール・スナリヨ, 国際交流基金, インドネシア
絵巻物マシーン No.38「ミニ絵巻物マシーン・ミニカー製テレビ石型ルーペ付」, スラサール・スナリヨ, 国際交流基金, インドネシア
絵巻物マシーン No.37「バンドンでの生活」, スラサール・スナリヨ, 国際交流基金, インドネシア
2007年
絵巻物マシーン No.36「木製学校机型ルーペ付」, cafe ambiente, 代官山
絵巻物マシーン No.35「木製携帯用ミニDVテープケース製テレビ石型ルーペ&大クリップ&固定金具付」, Yukiko Kawase Gallery, パリ
2006年
絵巻物マシーン No.34「木製雲梯型」, 世田谷ものづくり学校/IID, 池尻
絵巻物マシーン No.33「ミニ絵巻物マシーン・ミニDVテープケース製テレビ石型」, graf media gm, 中之島, 大阪
絵巻物マシーン No.32「ミニ絵巻物マシーン・プラスチックルーペケース製テレビ石型」, graf media gm, 中之島, 大阪
絵巻物マシーン No.31「ミニ絵巻物マシーン・ピンクハートケース製テレビ石型」, graf media gm, 中之島, 大阪
絵巻物マシーン No.30「木製組立式電器コード巻用大ボビン型夕方の絵巻物マシーン号」, graf media gm, 中之島, 大阪
絵巻物マシーン No.29「自転車カゴ製三脚通天閣型LEDライト付テレパジョン号」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
2005年
絵巻物マシーン No.28「木製6次元航行脱出用宇宙艇型チカポッド号」, トーキョーワンダーサイト渋谷
絵巻物マシーン No.27「木製学校机型OTOFUKE2号」, 音更小学校, 北海道
絵巻物マシーン No.26「ダンボール箱製ヘルメット型LEDライト付テレビくん3号」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.25「ダンボール箱製ヘルメット型LEDライト付テレビくん2号」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.24「ダンボール箱製ヘルメット型LEDライト付テレビくん1号」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
2004年
絵巻物マシーン No.23「木製布張りロンドンタクシー型」, Rockwell, ハックニーダウン, イギリス
絵巻物マシーン No.22「折りたたみ式会議室机型OTOFUKE号」, 音更町商工会, 北海道
絵巻物マシーン No.21「アイロン台型」, ピクニック探検隊, 取手市
2003年
絵巻物マシーン No.20「ミニ絵巻物マシーン・ピンクハートケース製テレビ石型ライト付」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.19「スライド映写機型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.18「ツーウェイ・小トランクケース型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.17「家形回り灯ろう型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.16「家形回り灯ろう型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.15「家形回り灯ろう型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.14「ミニ絵巻物マシーン・ブループラスチックケース製テレビ石型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.13「ミニ絵巻物マシーン・ホワイトプラスチックケース製テレビ石型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.12「ミニ絵巻物マシーン・ピンクハートケース製テレビ石型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.11「ミニ絵巻物マシーン・アエロフロート航空トランプ箱製テレビ石型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.10「ミニ絵巻物マシーン・玩具双眼鏡箱製テレビ石型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.9「ミニ絵巻物マシーン・三菱信託銀行マッチ箱製テレビ石型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.8「ミニ絵巻物マシーン・油性マジック箱製テレビ石型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.7「ミニ絵巻物マシーン・文旦飴箱製テレビ石型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
絵巻物マシーン No.6「ミニ絵巻物マシーン・アーモンドチョコ箱製テレビ石型」, 大阪市立大学医学部附属病院小児病棟, 阿倍野, 大阪
2002年
絵巻物マシーン No.5「ベルトコンベヤー型東京スクロール号」, トーキョーワンダーサイト本郷
絵巻物マシーン No.4「譜面台型」, トーキョーワンダーサイト本郷
絵巻物マシーン No.3「総アルミニウム製」, ワタリウム美術館, 神宮前
絵巻物マシーン No.2「木製複葉機型」, ワタリウム美術館, 神宮前
絵巻物マシーン No.1「疑似アイロン台型」, ワタリウム美術館, 神宮前
1996年
絵巻物マシーン No.0, ニチボ3, 東京

ドローイング、ペインティング -->

2007年
「Harpy's Song」
「夜の虹」, 夜の虹 into the night 展
2006年
「宇宙登山」, 宇宙登山 展
「futron(CDジャケット)」, オルガノラウンジ, "futron"
2004年
「夕方の絵」, 壁画, 東京都生活文化局, トーキョーワンダーサイト
2003年
「ブランコ」, オルガノラウンジ, "dream"
「夕方の蝶」, 夜の町長、海へ行く 展
「蝶銀河」, 夜の町長、海へ行く 展
2000年
「波の顔」, オルガノラウンジ, "electric snow"
「もえるとり」
「オワリ山の一日/Sitting in the Sunshine, Don't Know Where I Go.」
199X年
「夜の海」
「話す花」

オルガノラウンジ
URL: http://www.organ-o-rounge.org/
Myspace: http://www.myspace.com/organorounge

 音楽家/本多裕史(vocal), 後藤康進(guitar), 小山朋也(programming)からなるエレクトロニカ・バンド。電子音と生楽器と歌声を、繊細かつ緻密に重ね合わせることで構築されるその音楽は、アート・ファッションシーンにおいても高い評価を得ている。アニメーション作家 松本力と共に「オルガノラウンジ+松本力」としてのライブパフォーマンスを国内外問わず継続的に行っている。2006年にはagnès b.のパリコレクションの音楽を担当、2008年には東京都現代美術館、森美術館でライブを行い、好評を博した。2008年6月、5枚目のアルバム「cos mos(コス・モス)」をリリース。

VOQ
a.k.a hiroshi honda / Organ-O-Rounge
Myspace: http://www.myspace.com/v0q

 オルガノラウンジのボーカルとして活動。2010年よりソロ名義VOQ(ボック)をスタート。