News | Teo's Hat Atelier

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Hats by Chakhesang Naga textile fabrics2.jpg

Mrs.Kuduvol Lohe.jpgThe Chakhesang tribes in Nagaland.jpg

昨年、2019年3月、インドはナガランド(NAGALAND)州まで出かけたのは、帽子の素材として、ドボル・ロヘ(Mrs. Kuduvol Lohe)さんとじっくり打ち合わせをするのが目的でした。ですが、言葉の壁もあり、充分伝えあうことができていないことがあり、これからも更に話していく必要があると感じています。

旅行中のエピソードとして、ハッピーキャップ(毛糸の指編み帽子)を多くの人々に教えて、現地の人たちと交流をしたことです。ハッピーキャッププロジェクトは、3.11の東北の震災があったあと、私たちにできる支援活動としてはじめましたが、その指編みでつくる帽子にドボル・ロヘさんが興味を持ってくれて、彼女の住むジュセッペ村の人たちに教えてほしいといわれていたので、何人かに教えるつもりで毛糸を日本から用意していきました。
ディマプール(DIMAPLR)について、新聞社のナガランドポストに取材された折りに、指編みのワークショップをするつもりであることも話すと、早速、新聞の記事に告知として掲載され、連絡先のドボルさんの家に電話の問合せが相次ぎました。もし、大勢の人が来たら、とても、ドボルさんの家では場所がないと、部族がつかう集会所を借りる手配をしたり、習慣として、お客さんに振る舞うお茶や果物、ビスケット、そして人数分の紙コップと、家族の人たちはてんやわんやでした。
私も言葉が通じなくとも理解してもらえるように、手順に沿って、何通りの見本をつくることにしました。村は電力の供給が不安定で、停電が多いので、ローソクやマッチは必需品ですが、ワークショップ前日の夜も、ローソクの光の下で、旅先で徹夜しなければならないとは…と内心思いながら、見本づくりをがんばりました。
おかげさまで、40人以上の方々に2日間にわたって、指編みを教えて、大変感謝されて、活気のある会になり、よかったです。この地方は山岳地帯で、春秋がなく、夏は暑く、冬は雪は降りませんが、やはり寒さが厳しく、一枚羽織るものが必要です。毛糸の帽子は、とても役に立つことがわかりました。

今回、地元の「大森アートフェスタ」に参加することにしたのは、そんなナガランドへの旅を経て、チャカサン織でつくった新作の帽子屋、実物のチャカサン織をみたり、手にとっていただきたいからです。
紅茶の本場アッサムで買った紅茶を召し上がりながら、作品をみていただきたいです。
その他、テオの帽子のいままでの作品もご覧いただければとおもいます。オーダーも承ります。

追記:残念ながら、疲労による体調不良があり、新型コロナウイルス予防の観点から「大森アートフェスタ」の会期ではなくなってしまいますが、作品展示を1ヶ月延期して、4月頃に開催したいとおもいます。
大変申し訳ありません。

大森アートフェスタ2020 Take Root -根ざす-
展覧会・ワークショップ・コンサート まちでアートに出会う4週間
2020年3月1日(日)〜29日(日)

作品展示「テオの帽子アトリエ 帽子をかぶく」
日時:2020年3月6日、7日、13日、14日、20日、21日、27日、28日の金・土曜日の各日13:00〜17:00
会場:テオの帽子アトリエ(大田区南馬込)
申込先:03-3775-8430
帽子作家・松本由伎子がチャカサン織の名手ドボルさんの故郷ナガランドを訪ね、文化交流から生まれた美しい帽子です。

令和2年2月21日
テオの帽子アトリエ・松本由伎子


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前略

突然ですが、3月15日出発で、約15日間、インドはナガランド州ディマプールのディゼペー村へゆき、ナガランド州チャカサン織を学んできます。ナガ織を知ったのは、2年前のことでした。古代の様式を色濃く残したナガ織は、表に文様があるのに、裏は縦糸のみで横糸がかくれてみえません。特にナガ織の指導員である、ドボル・ロへさんの織る作品は文様のデザインも独特で、緻密にしっかりと織られているのに、しなやかです。それを帽子につくってみて、布地の力を感じました。つむぐ綿の糸の太さ細さにより、織り上がる布地が変わってくる筈なので、それをみてきたいとおもいます。「高価な織物を無駄なく使うため、はじめから、帽子のデザインに合せて織ることは出来ないだろうか」というのは、私の織物に対する永年の思いでしたが、現地で織るドボルさんと一緒に研究が出来そうなのです。ドボルさんは、村の酋長の娘さんで、織りの基本はお母様より学ばれたようです。

今回、ドボルさんのお宅に泊めていただいて、より深く、ナガ織を学んでくるのが第一の目的ですが、日本人はめったにゆかない處だそうで、ディゼペー村の皆さんや子どもたちと遊びや生活を通して、小さな文化交流をしてきたいと思います。ドボルさんも興味を持ってくれた、3.11の東日本大震災の日から始めて、今も続けている、ハッピーキャッププロジェクト指編み帽子の会で、リリアン指編みで作る毛糸の帽子を、村の皆さんと作ってみたいと思っています。
英語も話せない、危なっかしい老齢の私が、インドのデリーから汽車だと4日もかかるという、遠い地にゆけるのは、ドボルさんの夫である三浦守さんが、成田からディマプールまで同行してくださるからです。感謝の限りです。そのために、三浦さんの出発日に日程を合せたので、同じ飛行機にしたり、ビザを取ったり、綱渡りのような慌ただしさの準備に追われています。

充分な計画や準備が出来ないままの出発となるので、どれほどの事ができるかわかりませんが、帰国しましたら、また、ご報告させていただきます。
ホームページやフェイスブックページをみていただけたら幸いです。
では、元気で、行って参ります。

平成31年3月11日
テオの帽子アトリエ・松本由伎子